デイサービスは、要介護認定を受けた高齢者に対し、通所スタイルで機能訓練やレクリエーション等のサービスを提供している介護施設です。そんなデイサービスで働く看護師の仕事内容は、大まかに以下の4つに分けられます。
1つ目は利用者の健康管理です。デイサービスに通う利用者は、自宅で生活しているため、こまめに健康状態を確かめる必要があります。看護師は、利用者のバイタルサインや服薬状況をチェックし、必要に応じて医師やケアマネージャーと連絡を取ります。また、利用者の健康相談にも応じ、アドバイスや指導を行わなければなりません。
2つ目は日常動作の介助です。デイサービスでは、利用者の日常生活の支援を行います。看護師は介護士とともに、食事や入浴、排泄などの介助を行うほか、移動や着替えなどの身体的なサポートにも入ります。
3つ目はリハビリのサポートです。多くのデイサービスでは、利用者の機能回復や予防を目的とした機能訓練を行っています。看護師は理学療法士や作業療法士などの機能訓練指導員と協力しなければなりません。また、利用者のリハビリの効果や進捗を評価し、記録するような場面もあります。
4つ目はお見送りです。利用者が自宅に帰る際にも看護師の役割があります。看護師は、利用者の体調や気分を確認し、必要に応じて家族や送迎者に伝えるのも重要な役目です。また、健康面での注意事項などを伝達することもあるでしょう。
デイサービスで働く看護師は、利用者の自立やQOL(生活の質)の向上に貢献するとともに、家族や地域とも連携していくことが求められます。そのため、デイサービスで働く看護師は、多様なニーズに対応できる柔軟性や高いコミュニケーション能力が必要なのです。同時に、デイサービスの現場では看護師と介護士が密な協力関係にあります。よって、介護士との円滑なコミュニケーションも実現しなければなりません。ぜひ看護師・介護士間のコミュニケーションの基本を押さえて、より良いケアの提供に努めましょう。